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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 4日目

 2010-03-12
2010年 全日本スキー技術選レポート(3月10日)

■本選
◎種目(09:00-12:00)
<フリー・総合・ウスバ>
<小回り・ウェーブ・白樺>

今日は、いよいよシード権を持っている選手達も出場する本選
がおこなわれた。

昨年までこの大会に出場していた僕は、必要もないのに朝早く
から自然に目が覚めてしまい、しかも必要もないのに、何故か
緊張していた。(笑)こんな時、人間の習性について考えさせ

られてしまう。16年間もの間この大会で戦ってきたという習性
が、出場もしていないに出てしまったのだと思う。(笑)まあ
ちょっと寂しい気持ちもあるが、でも今回のようにコーチ&レ
ポーターとして、客観的に見れるこの大会も楽しいものである。


さて、今日は朝から良い天気だった。でも実は、昨晩から吹い
ていた強い風に、今朝はウスバ斜面のリフトが動くのだろうか
と関係者内では心配をしていたものだが、割と早くから風が収
まり、リフト開始の7:30には、問題なく動いてほっとした。こ
の時期、八方の天候は油断が出来ない。風や霧。そして雪や雨。

どこのスキー場でも、春を目の前にして天候が荒れるタームが
あるのだが、ここ八方は技術選が呪われているのでは?と思っ
てしまうほど、この大会期間に限って天候が荒れる。だから、
今日も晴れている空を見ながら、あまり安心しきることが出来
なかったというのが本音だが、結果的には春のような陽気に包
まれ、凄くスムーズな運営がおこなわれた本選だった。


そんな中、本選はいつもの年と違って2種目という限られた種目
数でおこなわれた。昨年までは4種目あったのだが、今年は予選
が2日間という日程で開催され、4種目おこなわれたために、全
体の種目数を調整する必要があったのだろうと想像する。

ウスバゲレンデ 本選

2種目同時開催でおこなわれた今日は、予定開催時刻の9時には、
快晴の中、問題なく競技が開始された。今日の種目は、予選1日
目と同じ種目と斜面での開催。つまり、ウスバゲレンデの総合
滑降と、白樺ゲレンデの小回りウェーブがおこなわれた。

ウスバゲレンデの総合滑降は、こんな日に、こんな広いスペー
スで滑れるなんて、僕も羨ましいと思うほど、良い天候の中で
の大会となった。最初の女子選手達も、練習日にないくらいの
スピードを出して、2つの小さなウェーブも難なくこなし滑り
始めるという競技の滑り出しであった。


女子選手の滑りを見ている中で、年々ハイスピード化されてい
る大回り系の滑りの状況を改めて感じた。特に今回の大会では、
4年前のトリノオリンピックにも出場した「関塚真美選手」も

初出場しているのだが、先日までアルペンレーサーだった彼女
も含め、殆どの上位選手がアルペン選手レース経験者となった
ため、格段のレベルアップと共に、スピードアップされたよう
に感じる。


その中で、9連覇を狙う「松沢聖佳選手」は、スピードこそ出
さなかったものの、総合滑降ならではの良いリズム変化とター
ン構成で滑り降り、この種目トップの得点を上げた。『スピー
ドとターン構成』。総合滑降では、このバランスが難しいが、
同時にジャッジの位置が滑走する斜面と離れているこのウスバ

ゲレンデは、この2つが高得点を生む大事なファクターとなって
いると感じる。「しっかりと細かな技術を見て得点を出してい
る」というジャッジの方々のコメントも耳にしたが、このウス
バゲレンデのジャッジの位置は望遠鏡でもない限り技術の詳細
を見ることは不可能で、だからこそ、上記の2つが大事になる

のだ。この辺のジャッジメントの観点はさておき、このことを
知っているかどうかということが、戦い方につながり、その部
分では若手とベテランの差を生んでしまうのも、この斜面での
特徴かもしれない。



男子のこのウスバゲレンデでの滑りは、上記の2つのポイントに
加え、ハイスピードだからこそ生まれる外力と、そして重心の
利用によって、それらをうまく荷重に繋げるという技術が大事
になり、つまりそれが身体の内傾角を生むというシルエットを
作る。男子の選手のトップ選手達の多くは、この技術要素もし
っかりと踏まえ滑っているというように見えたが、その中でも

体幹をうまく利用することに優れている「井山敬介選手」の滑
りは、一歩抜きんでているように見えた。しかし、多くのスキ
ーヤーが井山選手の滑りをまねようとすると、『内倒』という
ミスケースに繋がりやすいため、何故井山選手が、あのように

身体を傾けられるのかという根拠になる技術はスキーの運動に
あるのだが、この辺は今後発売される「2010 技術選DVD」(ノ
ースランド出版)で、しっかりと見て勉強して頂きたいと思う。
■「2010 技術選DVD」詳細はこちらをクリック


白樺ゲレンデ 本選

また、白樺ゲレンデでの小回りウェーブであるが、予選と同じ
ように3つのウェーブが作られていた。そしてまた予選と同じ
ように、3つのウェーブ共に、真ん中が高く、端になるにつれ
て低くなるラウンド型のウェーブとなっていた。

このウェーブでの滑りでは、メンタル面が直接的な大きな要素
であると感じ、そして同時に得点に繋がっていると思う。つま
り、20度ちょっとしかない斜度を優先に意識し3つのウェーブ
を処理するという考え方での滑り。もしくは、ウェーブの処理
を主体に考えウェーブとウェーブの間の整地を滑るという考え
方。どちらも間違ってはいないが、メンタル面&考え方の違い
がある。

そんな違いでトップの選手の滑りを見る限り、前者的な考え方
で滑る選手がおおよそであり、男女ともに高得点を出していた。
つまり、中斜面での小回りでは、スキッド要素を少なくしたカ
ービング的なエッジング要素で滑るのがポイントであるが、そ
の要素にプラスアルファ、ウェーブの処理をしているという滑
り方だ。また、中斜面であるため、斜面を下に降りるに従って
、スピードを出していくという滑りもポイントでもあったとも
感じる。


そんなポイントの中では、男子では「山田卓也選手」「石水克
友選手」。女子では「松沢聖佳選手」「藤田潤子選手」の滑り
が、僕の目には光っていた。この4人の滑りは、上記の事にプ
ラスして、落ちる(重心を落とす)という要素を引き出すため
に、ターンの中盤から後半にかけてエッジングをやめていく(

スキーをフラットにする)という操作も抜群であったと感じる。
このように、この小回りウェーブでは、ある意味カービング的
な要素が必要だった種目とも言えるのだが、だからこそ、2本と
限定された今回のレギュレーションにおいて、コブを主体に小
回り用のスキーをチョイスした選手。整地を主体にレーシング

用のスキーをチョイスした選手の作戦の差が生まれていたよう
にも感じた。但し、明日のコブ種目が終わるまでは、どちらの
チョイスが正しかったか、誰もわからないわけであるが・・・。



さて、本選が2種目と言うことになった今年の技術選は、今日が
色々な意味を持つ。また同時に、ウサギ平ゲレンデや国際ゲレ
ンデという急斜面がキャンセルとなり、ウスバゲレンデとリー
ゼン上部ゲレンデという中斜面となったことも、色々な展開が

変わってくる要素となっていく。但し、どの選手にとっても同
じ条件ではあるのだが、得意不得意の差が勝敗を分けると思う。
今日を含め4種目もあるウスバゲレンデで良い滑りをしてきた井
山、山田(男子)選手、金子あゆみ、関塚(女子)選手にとっ
て、今後のアドバンテージとなるのかどうか?明日からの展開
も楽しみである。


<特別情報>
秀人&賢太郎 技術選

3月13日(土)。先日バンクーバーオリンピックにも出場した
日本代表選手。また上村愛子選手の旦那様でもある「皆川賢太
郎選手」が、ジャンプ台のランディングバーンでの種目の前走
をします。(予定)。
彼が高校生の頃、メーカーの合宿でコーチをしていたという縁
もあり、今日は久々の再開に色々と話をしましたが、密かにデ
モ達と一緒にそのための練習をしているらしい。(笑)
是非皆さん、会場まで足を運んで見に来て下さいね。


<追伸>
秀人&一樹 技術選 

今年は、この2人が技術選の解説をおこないます。よろしくお
願いします。

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