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初めてだから・・・楽しみ

 2010-03-26
秀人ノルディカ 悠佳

この春、初めて開催するイベントが2つ。
僕も楽しみです。

きっと、皆さんにとっても、楽しみなイベントになると思いますよ。
是非、詳細を見てくださいね。


■オンヨネ 蔵王キャンプ詳細 (クリック)

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7年を経て

 2010-03-25
伊東秀人 ゾルデン


7年ぶりに、ヨーロッパオーストリアに来ています。
今回のオーストリアは、2年前から計画したツアーなのですが、今年やっと2年越しで催行されたのです。僕もなかなか最近はヨーロッパに来る機会がなく、オーストリアに来たのも、なんと7年ぶりとなりました。

今回のオーストリアは、色々なスキーリゾート地の中でも友人がホテルを営んでいる場所の「SOLDEN」(ゼルデン)。友人とは、シギー・グルーナーと言って、1993?1995年に全日本スキー技術選手権大会や国際スキー技術選手権にも出場した選手なんです。

秀人とシギー

そのシギーが現在、このゼルデンでも4つ星の大きなホテル「Bergland」という社長をしていて、シギーを訪ねることを含めてのツアーとなっています。



さて、こちらに来て数日が経っていますが、現在オーストリアも4月中旬を思わせるような陽気で、最高の青空と暖かさの中で滑っていますが、そのお陰で顔も真っ黒。新雪こそ滑れないものの、凄くのんびりとした久しぶりのオーストリアでのスキーをお客様と一緒に堪能させてもらっています。

シギーとの集合写真

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伊東秀人飲め 第47回全日本スキー技術選手権大会

 2010-03-18
編集作業

伊東秀人の目・・・改め「伊東秀人飲め」(笑)

意味がわからないかもしれませんが・・・・。
現在、色々なドラマがあり各選手の活躍があった、第47回全日本スキー技術選手権大会の、ノースランド出版発売のDVDの編集作業で、「●●ケル」を「飲みながら」頑張っておりますよ。飲まなきゃ倒れる。
だから伊東秀人飲め(笑)

いや?、この後オーストリアでの仕事があるため、編集作業にかける時間も限られており、都内の1室に籠もって、頑張っています。

編集されて販売されるDVDは、デモ選も含めて120分位なのですが、なにせ撮っているテープの量が半端でなく、だいたい30時間分のテープを全部見ながら、色々なことを頭に入れて、解説のポイントを絞っています。

これまで僕も販売されたビデオしか見たこと無かったですが、この作業は大変ですよ。
一樹さんも、我満さんも、森さんも、平川さんも、岸さんも、その他解説をされてこられた方々、良くやってきましたね。という印象です。



さて、これだけの資料を見ると、滑りに関しても色々な事が見えてきます。見えてきたことは、勿論DVDの解説として入れていくつもりですが、このような資料が、もっともっとオープンにされたら、日本の指導者、そして選手達ももっともっと育つのだろうと思いますよ。本当に勉強になりますね。

今回は、僕も見て勉強になっていることを集約して、一般の方々にも、そして選手達にも、味わって頂ければ幸いです。

さあ、これから、またあの技術選の時のBGM音楽と、映像と、パソコンで文章と格闘です。
結構滑っている選手の時の方が楽かも・・・・(苦笑)

あっ!
時間が・・・。


では、DVDをお楽しみに。

■「2010 技術選DVD」詳細はこちらをクリック



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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 最終日

 2010-03-16
2010年 全日本スキー技術選レポート(3月12日)


◆3月13日

■決勝
◎種目(09:00-14:00)
<総合滑降・整地・ウスバゲレンデ>
<小回り・総合・シャンツェ>

本日、いよいよ決勝。でも天候は朝から雨。早朝には大雨と言っていいほど降っていた雨も、決勝が始まる10時には、少しだけ弱まった。

決勝 ウスバゲレンデ 雨の中のウスバゲレンデ

決勝種目は、ウスバゲレンデの総合滑降と、八方では恒例のジャンプ台ランディングバーンの小回りの2種目のみが行われた。2種目というのは、追う立場も追われる立場も、非常に緊迫した戦いになるものだが、今日もドラマがあった。

大会の展開では、男子が準決勝で同点1位の山田卓也選手と丸山貴雄選手の一騎打ち。どちらが勝っても初優勝と言うこともあり、2人の選手はもとより、それぞれお世話になっているメーカーや所属県連のスタッフ、そして応援してくれている周りの関係者達の緊張の方が僕に伝わってきた。しかし3位と4位につけている優勝経験者、柏木、井山両選手の2人が、それぞれ6点、7点差につけている事実は、初優勝を目指す2人も予断を許さない展開であることは意識していただろう。

また女子では、トップの松沢聖佳選手が2位と12点差の大差をつけているということもあり、何かトラブルでもない限り9連覇がほぼ決まっている状況であったが、個人的には2位につけている金子あゆみ選手やその他の若手の選手達にも、12点差をひっくり返してほしいという、わずかな期待が寄せていた。

ところで、1種目ずつの進行なので、観客の皆さんやスタッフにもわかりやすく見やすい運営になっている。また、決勝種目のスタート順は、1つ前までの種目の順位をリバースしてスタートする方法になっている。但し、この方法でのジャッジメントについては、後から滑る上位の選手に対して、得点を待ってしまう傾向が強くなり問題点が無いとは言えないだろう。

そんな中、最初の種目、ウスバゲレンデでの総合滑降が始まった。雨の中ではあったが、斜面コンディションは、昨日入れたスノーセメントのお陰でザラメ雪が固まり、結構スピードが出て、2つ目のウェーブは今までより警戒して入る必要がある状況であった。

さて、女子の20位からのスタートとなったが、女子の選手の滑りを改めてみる限り、ハイスピードな戦いとなってきている。全日本スキー技術選手権大会というタイトルが付かない限り、このようなスピードでゲレンデを滑るシーンというのは無いだろうと思うのだが、上手さの頂点を競う大会ということからハイスピードでの戦いも必要になるのだろう。但し、全日本スキー連盟の教育本部の本来の目的である「普及」を考えた時に、上手さの価値を誰に認めてもらって、どんな方向に役立てるのかをもっと深く考えなければならないし、そして同時に種目設定や使用スキーなどのレギュレーションに関して、進化させなければならないと感じる。やはり、選手という戦いに終わらせず、この大会がどのような普及に役立つかを、現在に合わせて考え直す必要もあるかもしれない。

金子あゆみ 若手 若手のホープ金子あゆみ選手(総合2位)

また女子選手の滑りだが、上記の通りハイスピード化されたこのような大会においては、ハイスピードでの対応技術を魅せた、金子あゆみ、高橋育美、関塚真美選手などに対して、巧みなターン技術を魅せた松沢聖佳、中田良子選手などのように、各選手達が自分の攻め方を知っている選手ほど、その滑りを表現し、そして高得点を出していたように感じた。

男子では、ターン前半の谷回り部分の滑りの評価配分が高まる中、その谷回りの滑りを強調して滑っていくタイプで滑る選手達に対して高得点が出された。技術選という大会や勝敗を分ける流れというのは、ジャッジメントの方向性が非常に重要なこととなる。

大会も最終日となり、4日間あるいは2日間の色々なジャッジメントの流れから、最終日になって選手達がようやく自分の滑りをジャッジメントの流れに合わせて修正し、そして高得点を出すというケースも少なくはないが、このような事が毎年繰り返されるというパターンになるというのは、ちょっと残念である。今後は是非、大会前に、または大会要項に、もっと明確なジャッジメントポイントの詳細が記載され、多くの選手達がそれに向かって十分なトレーニングの時間をかけられるようにする仕組みが、この国のレベルアップにも繋がっていくことと想像する。

ところで、この男子のウスバゲレンデでの総合滑降の種目が、今大会の2つ目のポイントとなった。冒頭にも記載していた、『2つ目のウェーブ』。雪が滑りスピードが増した中での種目となった最終日、この2つ目のウェーブの処理が勝敗を分けた。

なんと、いつもなら決してミスを犯すタイプでない山田卓也選手が、このときに限ってミスを犯した。2つ目のウェーブで浮いた後、切りかえで重心を内側に移動させすぎたため、その後のターン指導で転倒しかけた。それ以外の滑りでは、いつもの山田選手の滑りを見せていたが、ここ一番に決めなければならないところで痛恨のミス。僕の知っている優しい山田選手だからこそ、メンタル的な部分が出てしまったのかもしれない。そして、同点の丸山選手が山田選手の後にスタートしたのだが、やはりいつもとは違って、緊張して地に足が付いていないような滑りをしていたようにも感じたが、、巧みにターンをコントロールしてトップの得点をたたき出した。

最終日が始まる前には、男子の同点トップということで始まった今朝だが、ジャンプ台の最終種目を前にして、トップの丸山選手に対し、5点差で山田選手、そして1種目目のウスバでトップタイの高得点を上げた柏木選手が6点差と迫っていた。

決勝 ジャンプ台 最後の種目バーン ジャンプ台

さて、泣いても笑っても最終種目。ジャンプ台での小回り種目が始まったのは、12:40を過ぎていた。女子の滑りでは、ベテランの切久保深雪選手が、落差のある素晴らしい小回りを見せていた他、37度の急斜面にも関わらず、女子選手のレベルも大きく上がったように感じた。技術的には、落差というのは実は取りやすいのが急斜面だが、その落差をコントロールするのが難しい。つまりターンのワイズ(横幅)とのバランスが必要になる。このワイズをコントロールの条件として、「落差のある良い滑り」などと称されるが、実際に何もしなければ、落ちていくだけのジャンプ台という斜面では、ターンスペースのワイズを広くする意識が、直接技術を表現する大事なポイントとなるのだ。女子選手に限らず、男子選手の滑りに対する評価の傾向も、同じように「落差&ワイズ」=スペース(ターン弧を描く範囲)のような部分が強かったように感じた。

丸山貴雄 優勝 初優勝の丸山貴雄選手

また大会の流れは、女子選手の順位に関しては、15点もの大差をつけて松沢聖佳選手が9連覇を果たした。また、注目の男子選手に関しては、最終滑走者の丸山選手を前に、山田選手が283点という、今回の大会の最高得点を叩き出したが、山田選手の追い上げる気力や急斜面であるという緊張を全く気にしないいつもの滑りで降りてきた丸山貴雄選手に軍配が上がった。山田選手と同じ、今大会最高得点283点。そしてその結果、5点差を逃げ勝って、丸山貴雄選手の初優勝が決まった。

初優勝。地元での優勝。白馬村としては出身者のアベック優勝。そして、全日本スキー技術選手権始まって以来の、親子でのタイトルホルダー。今回の丸山貴雄選手の優勝は、1つ色々な意味で、1つの時代が始まったような気がした。

皆川賢太郎 前走 前走の「皆川賢太郎選手」


さあ、昨年まで選手をしていた僕が見た、今年の全日本スキー技術選手権大会。
松沢聖佳選手が、前人未踏の9連覇。彼女のこの大会に対する執着心が、またいつまでも上手くなりたいという想いが、このような結果を残したのであろう。しかし、その聖佳選手も、まさかの引退。10連覇というひとつの区切りまで、この大会に出場するのではないかと思っていたが、今回の技術選大会を区切りに引退を決めた

また、丸山貴雄選手の初優勝。この技術選で優勝するには、実力もさることながら、運も必要と言われるが、今回の貴雄選手の優勝は、準決勝のコブ種目がキーとなったような気がする。後で知ったことだが、「バンクマジック」という名前をこの世に広めた丸山選手。しかし、ウサギ平新コースには、練習の時に自らの滑りで、ピッチの速いコブを作っていたのだそうだ。そしてそのピッチの速いラインで大会も滑り高得点をゲット。彼の巧みさと、そして勇気が、ライバルを押さえ優勝の二文字を引き寄せたのだと思う。


さて、第47回の全日本スキー技術選手権大会。出場していた昨年よりも、色々な選手の滑りを見ることが出来、且つ大会の運営なども客観的に感じ、多くのものを吸収することが出来たと思う。

そんな中で、最後に一言言うならば、「身近なわかりやすい大会」にしていくことが、必要不可欠であると感じた。日本のスキー文化には、技術選が、その発展の大きな部分を担ってきた。そして今後も、1つの役割として担っていくだろう。しかし、先におこなわれたフィギャアスケートの採点ルールでも、色々な問題点が上げられたように、ジャッジメントで勝敗が分かれる競技では、もっと明確なわかりやすいルールが必要かもしれない。

また、世界の中でも、色々な国が技術選(テクニカルチャンピオンシップ)の運営を試みたが、最終的に残ったのは、韓国だけだった。このアジアの競技として成立させるためには、もっと目指そうとする人に対して、身近な競技会になることが大事であろう。

そのためには、レギュレーションなどの改定を、一般の人達の考えも取り入れた内容に、する必要もあるかもしれない。現在、2本のスキーを購入できるほど、日本は裕福ではない。それでは1本で出来るレギュレーションや、種目設定にすればいいのではないか?などなど、もっともっとこんな事からも身近な大会になることも必要かもしれない。

いずれにしても、「たかが技術選。されど技術選。」僕も何か、今後の日本のスキーを担う、技術選に対して、協力していきたいと思う。

では、皆さん。今回の凄く長い僕のレポートにお付き合い頂き、有り難うございました。
選手として18回出場したこの大会には、色々な思い出と共に成長させられました。しかし、客観的に見せてもらった今回の技術選では、勉強させられました。今後、皆さんも大好きなスキーが、この日本で発展する為は、この技術選自体も成長しなければならない時がきたと感じます。是非、皆さんの思いや考えを、教えて下さいね。一緒に、楽しい日本のスキー環境を作れれば幸いです。

最後に、
松沢聖佳選手。丸山貴雄選手。本当におめでとうございました。
そして、
竹節一夫選手。佐藤久哉選手。宮下征樹選手。森幸選手。松沢聖佳選手。長い間、お疲れ様でした。

伊東秀人
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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 5日目

 2010-03-14
2010年 全日本スキー技術選レポート(3月12日)


■準決勝
◎種目(09:00-15:00)
<小回り・不整地・ウサギ新コース>
<大回り・整地・ウスバゲレンデ>
<小回り・整地・リーゼン上部>
<総合滑降・整地・ウスバゲレンデ>

八方の朝の天気

僕が選手で八方の技術選に出場していた頃を思い出しても、こ
んなに天気が良かったことは無いくらい、今日の八方は快晴の
中での準決勝の1日となった。おかげで僕の顔も真っ黒。スキ
ーヤーに囲まれている現場ではあまり気にならないが、今日の
この顔の日焼け具合で都会に降りたら、きっと違った意味で振
り向かれてしまうかもしれない。(笑)今回、八方に技術選を
見に来られた方々には、わかってもらえると思うが、僕もあま
りの暑さに、Tシャツで滑りたいくらいの気象状況だった。(
笑×2)そんな中、準決勝4種目がおこなわれた。

午前中は、うさぎ平新コースでの小回り不整地と、ウスバゲレ
ンデでの大回りが同時進行された。従来の予定では、大回り整
地はウサギ平コース、小回り整地は国際ゲレンデということで
あったが、色々なハプニングが発生したため、大回り整地はウ
スバゲレンデへ、小回り整地はリーゼン上部という斜面変更が
おこなわれた。(大会3日目発表済)この斜面変更は、たぶん
応援の皆さんも、また急斜面が得意な選手も、そして僕も、難
易度の低い斜面に変更されたことが、残念だったと思う。しか
し、色々な状況と合わせておこなうことがスキーであれば、こ
のような変更に対応することも必要なのかもしれない。

ウサギ平新コース

ところで、今日このコメントを書くのは時期早々かもしれない
が、今回のこの47回大会の勝敗の分かれ目は、この準決勝うさ
ぎ平新コースでの「コブ」にあったと言っても良いかもしれな
い。というのは、色々な事が集約された1種目になったからだ。

まずは、「スキーのチョイス」
今回の大会から、2本のスキーだけ使用できるという規則が設
けられたが、大回り用と総合滑降のスキーは、同じスキーの対
応でどの選手も問題なく決められたわけであるが、最終的に悩
んだのは、小回り用のスキーであろうと思う。つまり、コブに
合わせてチョイスするのか?整地のカービングショートターン
的な技術に合わせてチョイスするのか?またその2つに特化す
ることなく使用できるスキーにするのか?特に女子の選手はメ
ーカーによっても、155?の割とスラローム用のスキーをチョ
イスした選手もいれば、160?などのオールラウンド用のスキ
ーを選んだ選手もいた。また男子は、長さこそ165?が主流に
なっていたものの、機能的な部分では、レース用のスキーか、
オールランド用のスキーか二手に分かれていた。勿論、本選か
らの小回り種目は、4種目で、コブは1種目しかないため、確立
から言うとスラローム用のスキーをベースにしたものをチョイ
スしやすいのだが、今日のウサギ平新コースのコブは、昨年同
様並大抵の深さのコブではなかった。

次に「滑走ライン」。
今日のコース中のコブのラインは、4本になっていた。
下から見て、一番左側は、深くてミドルピッチのライン。左か
ら2番目は、深くて大きなターン弧のライン。左から3番目は、
あまり溝は深くないが、超高速のピッチのライン。そして一番
右は、最初速いピッチから始まり、その後深いターン弧のライ
ンへと続いた。

リッチーベルガー

最後に関係していたのは、「前走者」。
これはどうゆうことかというと、今回はリッチーベルガーが何
種目かの前走を務めた。そして今日のコブ種目も前走を務めた
くれたのだが、その素晴らしい滑りには、僕も鳥肌が立ったく
らいだ。それくらい素晴らしかった滑りが、ジャッジの脳裏に
焼き付かない訳がない。それ故に、リッチーベルガーの前に滑
った選手。その後に滑った選手の得点には、なんだかの影響が
あったことも僕の目から感じた。

上記の3つのポイントが、このコブの展開へと繋がっていた。
このようなポイントを総合して、また実力と運をつかみ取った
のは丸山貴雄選手。今回の技術選ではアベレージポイントが低
い中で、281点という高得点をたたき出した。これは、「バンク
マジック」と称するコブの滑り方を世に広めながら、今度は直
線的なラインのコブの滑り方をしてきた発想と勇気がこの結果
を生んだとも言えた。

聖佳 コブ

また女子選手においては、松沢聖佳選手の上手さが光った。既
に8連覇を成し遂げている松沢聖佳選手であるが、まだまだ毎年
のように進化している。彼女の直向きなスキーへの気持ちが、
そして努力が、非常に難しいこのコブ斜面の中での彼女の滑り
に表現されていた。

準決 ウスバコース

さて、本日ウスバでおこなわれた大回り種目と総合滑降の滑り
であるが、好天の中で刻々と変化していった雪の柔らかさとス
キーの滑り(=スピード)のバランスが、1つの鍵となってい
た。東向きのウスバ斜面は、朝からの太陽の日差しに徐々に雪
が解け、表面に水が浮くような状況になっていった。その中で、
うまくターン構成をおこなっていく必要があるのだが、ターン
後半に大きなプレッシャーをかけてしまうような荷重パターン
の選手はスピードが止まってしまい、且つターンとターンのス
ムーズさにかけてしまう滑りになっていたように感じる。そし
て、このウスバ斜面では、細かな滑りよりも全体の運動の流れ
が見えがちなジャッジの位置からは、そのポイントが大きなイ
ンプレッションとなり、点数に反映していたように見えた。ス
ピードが出ないという観点では、単純にワックスなどと言う付
帯的な要素を考えがちだが、実は滑り自体にもその大きな要素
があるということを、是非皆さんにも理解して欲しいところで
ある。

準決 リーゼン上部ゲレンデ

最後に、リーゼン上部でおこなわれた小回り整地種目であるが、
これは今後の技術や技術選の方向性を考えさせられる大事な種
目となったと感じる。リーゼン上部と言うことで、中斜面とい
う設定から、また広い斜面スペースから、今日のような準決勝
種目の選手のレベルでの舵取りは「カービング要素」となって
くる。事実この種目では、まさにそのカービングでの展開とな
ったが、しかしその舵取りでも、ターンのどの局面に荷重ポイ
ントを置くかで、滑りの評価が分かれた。

特に大事と感じたのはターンの前半。ターン前半という表現を、
現在は「谷回り」と表現することが多いが、その谷回り部分で
ある。ここに重さや外力を使ってターンコントロールすること
がポイントとなっていると感じた。このようなスキーコントロ
ールは、色々なコントロールの方法の中での1つとして、それが
全てでもないが、但し今後の技術選の方向性としては、1つの
時代になるかもしれない。

秀人取材中

最高に天気の良かった第47回全日本スキー技術選手権大会の準
決勝。結果として男子は、優勝経験のある柏木選手、井山選手
を押さえて、山田選手、丸山選手という優勝経験のない2人が、
同点トップとなった。明日の2種目を控え、6?7点差は大きな
リードと言える。しかし最後の最後までわからないのが技術選。
男子は、明日の展開が非常に楽しみである。

また女子では、松沢聖佳選手が9連覇に大手をかけた状況となっ
た。2位の金子あゆみ選手は、昨年までの荒さのある滑りから進
化し、非常にスムーズな滑りとなってきたが、12点差は大きな
ビハインドである。しかし個人的には、女子の若手にも頑張っ
てもらいたいので、明日の活躍に期待したい。

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バンクーバーオリンピックで勝ったスキー

 2010-03-12
1011 ノルディカスキー 1

皆さんは、2010年の2月をどう過ごされましたか?
僕は、凄く楽しめた2月を送れました。だって、
バンクーバーオリンピックがありましたから。(笑)

勿論、寝不足になった2月でしたが、そして、残念
ながら、日本のアルペン選手達は、良い結果では
ありませんでしたが、でも、この景気が安定しない
日本の中で、その景気によって、不安ばかりが募
るこの世の中で、あのバンクーバーオリンピックは、

「スポーツ」の素晴らしさ、ウインタースポーツの
素晴らしさを、改めて教えてくれたと共に、「スポー
ツ」がもたらす、ときめきや感動が、生きていく上で
大事であると感じさせられました。


そんなバンクーバーオリンピック。
更に素晴らしいことが。

(続き)

バンクーバーオリンピックで勝ったスキー の続きを読む

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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 4日目

 2010-03-12
2010年 全日本スキー技術選レポート(3月10日)

■本選
◎種目(09:00-12:00)
<フリー・総合・ウスバ>
<小回り・ウェーブ・白樺>

今日は、いよいよシード権を持っている選手達も出場する本選
がおこなわれた。

昨年までこの大会に出場していた僕は、必要もないのに朝早く
から自然に目が覚めてしまい、しかも必要もないのに、何故か
緊張していた。(笑)こんな時、人間の習性について考えさせ

られてしまう。16年間もの間この大会で戦ってきたという習性
が、出場もしていないに出てしまったのだと思う。(笑)まあ
ちょっと寂しい気持ちもあるが、でも今回のようにコーチ&レ
ポーターとして、客観的に見れるこの大会も楽しいものである。


さて、今日は朝から良い天気だった。でも実は、昨晩から吹い
ていた強い風に、今朝はウスバ斜面のリフトが動くのだろうか
と関係者内では心配をしていたものだが、割と早くから風が収
まり、リフト開始の7:30には、問題なく動いてほっとした。こ
の時期、八方の天候は油断が出来ない。風や霧。そして雪や雨。

どこのスキー場でも、春を目の前にして天候が荒れるタームが
あるのだが、ここ八方は技術選が呪われているのでは?と思っ
てしまうほど、この大会期間に限って天候が荒れる。だから、
今日も晴れている空を見ながら、あまり安心しきることが出来
なかったというのが本音だが、結果的には春のような陽気に包
まれ、凄くスムーズな運営がおこなわれた本選だった。


そんな中、本選はいつもの年と違って2種目という限られた種目
数でおこなわれた。昨年までは4種目あったのだが、今年は予選
が2日間という日程で開催され、4種目おこなわれたために、全
体の種目数を調整する必要があったのだろうと想像する。

ウスバゲレンデ 本選

2種目同時開催でおこなわれた今日は、予定開催時刻の9時には、
快晴の中、問題なく競技が開始された。今日の種目は、予選1日
目と同じ種目と斜面での開催。つまり、ウスバゲレンデの総合
滑降と、白樺ゲレンデの小回りウェーブがおこなわれた。

ウスバゲレンデの総合滑降は、こんな日に、こんな広いスペー
スで滑れるなんて、僕も羨ましいと思うほど、良い天候の中で
の大会となった。最初の女子選手達も、練習日にないくらいの
スピードを出して、2つの小さなウェーブも難なくこなし滑り
始めるという競技の滑り出しであった。


女子選手の滑りを見ている中で、年々ハイスピード化されてい
る大回り系の滑りの状況を改めて感じた。特に今回の大会では、
4年前のトリノオリンピックにも出場した「関塚真美選手」も

初出場しているのだが、先日までアルペンレーサーだった彼女
も含め、殆どの上位選手がアルペン選手レース経験者となった
ため、格段のレベルアップと共に、スピードアップされたよう
に感じる。


その中で、9連覇を狙う「松沢聖佳選手」は、スピードこそ出
さなかったものの、総合滑降ならではの良いリズム変化とター
ン構成で滑り降り、この種目トップの得点を上げた。『スピー
ドとターン構成』。総合滑降では、このバランスが難しいが、
同時にジャッジの位置が滑走する斜面と離れているこのウスバ

ゲレンデは、この2つが高得点を生む大事なファクターとなって
いると感じる。「しっかりと細かな技術を見て得点を出してい
る」というジャッジの方々のコメントも耳にしたが、このウス
バゲレンデのジャッジの位置は望遠鏡でもない限り技術の詳細
を見ることは不可能で、だからこそ、上記の2つが大事になる

のだ。この辺のジャッジメントの観点はさておき、このことを
知っているかどうかということが、戦い方につながり、その部
分では若手とベテランの差を生んでしまうのも、この斜面での
特徴かもしれない。



男子のこのウスバゲレンデでの滑りは、上記の2つのポイントに
加え、ハイスピードだからこそ生まれる外力と、そして重心の
利用によって、それらをうまく荷重に繋げるという技術が大事
になり、つまりそれが身体の内傾角を生むというシルエットを
作る。男子の選手のトップ選手達の多くは、この技術要素もし
っかりと踏まえ滑っているというように見えたが、その中でも

体幹をうまく利用することに優れている「井山敬介選手」の滑
りは、一歩抜きんでているように見えた。しかし、多くのスキ
ーヤーが井山選手の滑りをまねようとすると、『内倒』という
ミスケースに繋がりやすいため、何故井山選手が、あのように

身体を傾けられるのかという根拠になる技術はスキーの運動に
あるのだが、この辺は今後発売される「2010 技術選DVD」(ノ
ースランド出版)で、しっかりと見て勉強して頂きたいと思う。
■「2010 技術選DVD」詳細はこちらをクリック


白樺ゲレンデ 本選

また、白樺ゲレンデでの小回りウェーブであるが、予選と同じ
ように3つのウェーブが作られていた。そしてまた予選と同じ
ように、3つのウェーブ共に、真ん中が高く、端になるにつれ
て低くなるラウンド型のウェーブとなっていた。

このウェーブでの滑りでは、メンタル面が直接的な大きな要素
であると感じ、そして同時に得点に繋がっていると思う。つま
り、20度ちょっとしかない斜度を優先に意識し3つのウェーブ
を処理するという考え方での滑り。もしくは、ウェーブの処理
を主体に考えウェーブとウェーブの間の整地を滑るという考え
方。どちらも間違ってはいないが、メンタル面&考え方の違い
がある。

そんな違いでトップの選手の滑りを見る限り、前者的な考え方
で滑る選手がおおよそであり、男女ともに高得点を出していた。
つまり、中斜面での小回りでは、スキッド要素を少なくしたカ
ービング的なエッジング要素で滑るのがポイントであるが、そ
の要素にプラスアルファ、ウェーブの処理をしているという滑
り方だ。また、中斜面であるため、斜面を下に降りるに従って
、スピードを出していくという滑りもポイントでもあったとも
感じる。


そんなポイントの中では、男子では「山田卓也選手」「石水克
友選手」。女子では「松沢聖佳選手」「藤田潤子選手」の滑り
が、僕の目には光っていた。この4人の滑りは、上記の事にプ
ラスして、落ちる(重心を落とす)という要素を引き出すため
に、ターンの中盤から後半にかけてエッジングをやめていく(

スキーをフラットにする)という操作も抜群であったと感じる。
このように、この小回りウェーブでは、ある意味カービング的
な要素が必要だった種目とも言えるのだが、だからこそ、2本と
限定された今回のレギュレーションにおいて、コブを主体に小
回り用のスキーをチョイスした選手。整地を主体にレーシング

用のスキーをチョイスした選手の作戦の差が生まれていたよう
にも感じた。但し、明日のコブ種目が終わるまでは、どちらの
チョイスが正しかったか、誰もわからないわけであるが・・・。



さて、本選が2種目と言うことになった今年の技術選は、今日が
色々な意味を持つ。また同時に、ウサギ平ゲレンデや国際ゲレ
ンデという急斜面がキャンセルとなり、ウスバゲレンデとリー
ゼン上部ゲレンデという中斜面となったことも、色々な展開が

変わってくる要素となっていく。但し、どの選手にとっても同
じ条件ではあるのだが、得意不得意の差が勝敗を分けると思う。
今日を含め4種目もあるウスバゲレンデで良い滑りをしてきた井
山、山田(男子)選手、金子あゆみ、関塚(女子)選手にとっ
て、今後のアドバンテージとなるのかどうか?明日からの展開
も楽しみである。


<特別情報>
秀人&賢太郎 技術選

3月13日(土)。先日バンクーバーオリンピックにも出場した
日本代表選手。また上村愛子選手の旦那様でもある「皆川賢太
郎選手」が、ジャンプ台のランディングバーンでの種目の前走
をします。(予定)。
彼が高校生の頃、メーカーの合宿でコーチをしていたという縁
もあり、今日は久々の再開に色々と話をしましたが、密かにデ
モ達と一緒にそのための練習をしているらしい。(笑)
是非皆さん、会場まで足を運んで見に来て下さいね。


<追伸>
秀人&一樹 技術選 

今年は、この2人が技術選の解説をおこないます。よろしくお
願いします。

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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 3日目

 2010-03-11
2010年 全日本スキー技術選レポート(3月10日)

■予選2日目
◎種目(09:00-15:00)
<大回り・整地・名木山正面>
<小回り・不整地・名木山大壁>

予選2日目。今日は、曇りの天候から霧がかかったり、晴れ間が見
えて暖かくなったり、仕舞には、雪が降ってきて寒くなったりと、
非常にめまぐるしい天候の変化があった1日でした。また、昨晩か
らの降雪で20?くらい雪が積もったが、気温が高いために湿雪とな
り、各選手も滑りにくい状況であったと思う。
そんな中、予選4種目の内、最終の2種目がおこなわれた。

名木山 ゴールから

今日の大回り種目は、名木山正面。斜度としては20度程度という、
難易度としては非常に低い斜面設定ではあるが、湿雪によりスキー
の滑走性が悪いため、また雪にエッジが潜るような状況であったた
め、各選手達の気持ちと運動のタイミングやバランスにおいて、非
常に難しい種目となった。それは、現在のジャッジメントの技術の
判断が、重心を利用したターン運動の構成が着眼点となっているよ
うに思えたが、そのために身体を内側に移動させて内傾角を作ると
いうことを選手達は試みるのだが、斜度がないために落下の利用が
あまり出来ないこと。そして滑走性が悪いためスピードが出ないと
いう状況が、その内傾角を生み出せなくなっていた。しかし、その
状況下でも高得点を出そうと内傾角を作ろうとする。だけど出せな
い。焦る。そして失敗を生む。こんな戦いであったと感じる。

名木山 スタート

名木山 途中から

しかし、その中でも良い滑りをしていたのは、片桐貴司選手。昨年
は怪我で出場できなかったこの大会であるが、その悔しさを晴らそ
うというイメージと言うよりは、楽しんでいるようにも感じた。但
し、片桐選手でも明日以降は、滑りをトップギアに入れないと上位
は難しいとも言えた。

大壁 朝 朝の天気

大壁 霧 霧がかかった状況

大壁 昼 お昼頃の天気

また小回りだが、予選としては難しいともいえる状況となった。急
斜面で、しかも湿雪が20?位も積もっていて、そして重い。最初の
女子の班では、非常に大変であったと思う。しかし40人くらい滑り
終えた頃から、徐々にコブのラインが出来はじめた。真ん中に1つ。
林側に1つ。そしてネット側に1つ。3つのラインには、それぞれ特
徴があり、その特徴を把握して滑った選手が高得点を上げていたと
言える。

特に、林側では、非常に速いピッチのコブと深いコブ。最近多いバ
ンクを滑るというパターンよりも、下に重心を落とした直線的な滑
り方が高得点を出していた。そして、真ん中のラインは、大きなリ
ズムのコブから、途中速いピッチになり、また大きなリズムのコブ
となる変化のあるライン。ここはしっかりとリズム変化に対応して
滑ることで、高得点が出ていた。またなかなか高得点を出すのが
難しかったのが、ネット側のライン。どうしても、大きなリズムだ
けであると、見ているジャッジとしては歯切れの良さを感じなかっ
たのかもしれない。

このような状況のコブであったが、このコブ斜面の名木山大壁で
は、天候の変化にも対応する気持ちが必要であった。冒頭でも説
明したように、曇り→霧→晴れ→雪という天候で、この斜面では
濃い霧に包まれた時間帯もあった。あまりにも霧が出たために、
一時中断もあったため、結構な時間待たされる選手もいた。きっ
と、明日からのこの八方では、色々な天候に対応するメンタル面
も試される大会となることは、天気予報からも予想されるが、こ
れもスキーという自然の中でのスポーツの醍醐味であろう。とこ
ろで、この大壁で高得点を取ったのは、ベテラン勢。2位に入っ
た松澤幸靖選手。豊野智広選手の滑りは、見事だった。

さて、本日で予選4種目が終了したわけであるが、こうやって客
観的に見れた技術選は、初めてだったので、凄く楽しかった。
・・と同時に勉強にもなった。ここまでこの世界でやってきて
も勉強になることは多いものである。

さあ、明日からいよいよシード選手も入った中での技術選が始ま
る。今年は、どんなドラマが生まれるのか?また若手のチャレン
ジ見れるのか?そしてベテラン勢の粘りがあるのか?楽しみな大
会である。

詳しい滑りの内容は、「2010 技術選DVD」(ノースランド出版)
でお届けしたいと思います。是非見て下さいね。

■「2010 技術選DVD」詳細はこちらをクリック


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伊東秀人の目 全日本スキー技術選手権大会 2日目

 2010-03-09
2010年 全日本スキー技術選 レポート

2010 技術選開会式

さて、今年も日本のスキー業界の恒例行事。そして全日本スキー
連盟でもビックイベントになる、「全日本スキー技術選手権大会」
が開催されました。昨日、昨年のチャンピオンである柏木義之、
松沢聖佳選手の宣誓もおこなわれた開会式が行われ、そして今日
から各種目がスタートしました。

今年の大会の行方は?・・・。柏木、井山選手の両選手の対決は
どうなるのか?甲信越で優勝した岡田(慎)選手、東京都で優勝
した岡田(利修)選手のダブル岡田選手、そして技術選の戦い方
にも慣れてきた吉岡選手などの若手選手の活躍は、どこまでトッ
プを脅かせるのか?誰が勝ってもおかしくない状況や環境での今
回の大会は、本当に面白いと思います。
また女子でも、松沢聖佳選手が9連覇を成し遂げるのか?そして
誰がそのトップの座を奪い取るのか?この戦いも楽しみです。

さてそんな状況の中、僕にとっての今年の技術選は、山形県代表
のアシスタントコーチ、そして同時にスキーグラフィックDVDの
解説という立場で、客観的に大会や選手の滑りを見ながらも、昨
年までの選手だった感覚を通して、選手達の色々な状況を把握で
きる中で大会が多角的に見られるので、また違った楽しみもある
のです。
では、どの選手にとっても、1年に1回の集大成であるこの大会を、
今回は冷静な伊東秀人の目で、レポートしてみたいと思っていま
す。


■予選1日目
◎種目(09:00-13:00)
<フリー・総合・ウスバ>
<小回り・ウェーブ・白樺>

本日、全日本スキー技術選手権大会の種目開始初日となりまし
た。
天候は、朝の曇りという天候から次第に雪が降り始め、湿度の
高い雪だけに、立っているだけでウエア?が濡れたくらいです。

2010 技術選 ウスバコース

午前9時に始まった今日の種目は2種目。ウスバゲレンデでの総
合滑降と、白樺ゲレンデでの小回り。ウスバゲレンデでは、昨
日のトレーニングまでなかったウェーブが、朝の段階で2つでき
ていました。また白樺ゲレンデでも、トレーニングの時から設
定されていたウエーブが3つある中での斜面設定ですが、大きさ
のあるウェーブは滑るタイミングが難しく、また各選手の心理
面へも影響をもたらし、結果がそのまま現れていました。
また今日はシード選手がお休みなのですが、この2種目は、2日
後のシード選手も出場する「本選」と同じ種目だと言うことで
、多くのシード選手も見守る中始まりました。

さて今日の競技ですが、昨年怪我をしてシード権を逃した片桐
貴司選手がリード形になりました。大回りも小回りも非常にバ
ランスの良い滑りと、流れのあるターン切りかえが、片桐選手
のリベンジを賭けた今年の調子の良さを感じました。特に今日
の小回りでは、ウェーブに対して合わせる形で滑っていた選手
は、ひねり動作が強くなり、ターンスピードが落ちてしまって
いました。選手としてはウェーブの処理も大事なポイントです
が、そこに気を取られすぎると、基本的な小回りの重要性を欠
いてしまいがちになりやすいのです。そこを片桐選手は、ター
ンスピードを落とさずに非常になめらかな滑りを見せてくれま
した。また、若手選手の中でも、種目に特化した中で、非常に
良い両スキーの荷重バランスとターンスピードで、今後が楽し
みになる選手も数名いました。

2010 技術選 ウスバゴール

そして、女子選手ではトリノオリンピックにも出場した、関塚
真美選手が良い滑りをしていました。特にアルペンの選手が転
向した際には比較的難しい、柔らかい雪での小回りのコントロ
ールも素晴らしく、本選以降でもトップに絡むことができるよ
うな滑りでした。
勿論、レーサーとして持ち合わせているスピード対応力でも素
晴らしく、大回りでも良い滑りをしていましたので、もしかし
たら松沢聖佳選手を脅かす1人になるかもしれません。

また、色々な滑りに対するポイントも多く見ることができた本日
ですが、詳細は、僕が解説させて頂く「2010 技術選DVD」(ノ
ースランド出版)でお届けしたいと思います。

■「2010 技術選DVD」詳細はこちらをクリック

<最新情報>
準決勝でおこなわれる予定だった、ウサギ平(大回り)、
国際ゲレンデ(小回り)での各種目の斜面が変更したようです。
3月12日
準決勝種目
●ウサギ平(大回り)→ウスバゲレンデ(大回り)
●国際ゲレンデ(小回り)→リーゼン上部ゲレンデ(小回り)

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ありがとう!

 2010-03-02
17日間に及ぶバンクーバーオリンピックが、昨日終わった。
感動したレース、残念だった試合、嬉しい成績、悔しい結果、
本当に色々とあった今回のオリンピックだった。

日本人選手・・・。



■凄く気になったアルペン。

完走した明も、1本目途中棄権の賢太郎も、本当に悔しかった
事だろう。まわりがあれだけメダルを取っていて、まわりがあれ
だけメダルを期待して、そんなまわりからの期待も、いつの日か
自分への期待となって・・・。そして結果は・・・。

でも、2人とも良く日本を背負って、自分を背負って、家族を背負
って頑張ったと思う。結果は結果として、満足していないだろうけ
れど、その場にいたこと。その場で戦ったこと。今後生きていくた
めの財産として、是非自分の中でふくらませて欲しい。

本当にお疲れ様でした。



■後輩達

蔵王第2中学校の後輩でもあり、勿論アルペンのナショナルチーム
としての後輩でもあり、同郷の瀧澤。アルペン→モーグル→クロス
と3つの種目を通して、初めての出場となったオリンピック。出場した
だけでも、瀧澤自身の金メダル何じゃないかな?

色々な雪上のスポーツを極め、36歳という年齢でも頑張って、世界と
戦ってオリンピックでも自分の力を出した瀧澤の「努力」と「執念」は、
その背中を見てきた周りの人に、とてもとても良い刺激となったと思う。
本当にお疲れ様。

そして、同郷でもあり、色々な関係者との縁もある、加藤条治。本当
なら、金メダルが喉から手が出るほど、欲しかったんだろうけど、そ
して、もしかしたら取れていたかもしれないけど、でもメダル獲得して
良かったね。

今回のメダルの色は、「また次も頑張」という誰かからのメッセージ。
君の日頃の努力なら、そして君のスケーティングのセンスなら、また
金メダルの可能性は、沢山あると思う。次に向けて再出発して欲しい。



■涙

日本中の期待をいっぱい背負って、日本中の期待を一番先に背負っ
て、頑張っていた愛子。もう少しのところで、メダルだったけど、でも
よく考えたら、世界の4位だよ。素晴らしいよ。4年に一度しかない大
会で、4回もの間一桁の成績にいるという実績は、もしオリンピックに
「複数出場アベレージ成績」なんていう表彰があったら、金メダルだよ。

そして、決してメディアの前では涙を見せない愛子が、ぬぐいもせずに
流していた涙は、これまで頑張ってきた自分自身を癒す涙だったのか
もしれないね。悔しさもあるだろうけど、あの大きな大きな期待を背負
った中で、本当によく頑張ってくれました。有り難う。

浅田真央ちゃん、カメラではいつも冷静だったけど、本当に悔しかった
んだろうね。これまで頑張ってきた真央ちゃんの頑張りを、本当の意味
で日本人が知り得た、真央ちゃんの演技直後のインタビューの涙だった
ように感じます。

悔しくても、納得しなくても、銀メダル。アルペンの日本人選手が欲しい
メダルなのに、それでも納得していない真央ちゃんのレベルや気持ちや
覚悟は、僕たちも学ばなければならないよね。

日本国民1億2千万人の金メダルの期待を、沢山背負って、同じ年、同じ
月に、この世に生まれたライバルと戦って、本当に苦しかったと思う。
だから、銀メダルおめでとう。立派なメダルだと思います。




今回のバンクーバーオリンピック。
皆さんの胸や脳裏にも、色々な事が刻まれたと思うけど、でも僕たちの
心を、気持ちを、動かしてくれた各選手達の活躍に本当に感謝ですね。
こんな気持ちにさせてくれるスポーツ。改めて素晴らしいと僕も思います。

日本も、このスポーツの持つ素晴らしさ、影響力をもっとわかって欲しいと
そう思う限りです。

選手、役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。


つづく


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